〜海賊ぽんぽこ団シリーズ〜ZERO 立案・文:さとぽん(S) おいらとましろは、めっさ大きなダイヤモンドを探しにアフリカへやって来た。 気がつくと、長い時間、山を登ったり、谷を降りたり、サバンナを渡ったり。。。で、今は太陽を避けて木陰で一休みしている最中だ。タバコを吹かしながら、果てしなく広がる草原を2人で眺めてる。 M:ちゃとぽ〜ん。。ホントにこんなとこにダイヤなんかあるの〜? S:あるんちゃうかなあ。。。ダイヤと言えばアフリカの名産やろ。知らんけど・・・ M:だってさ〜、こんな草原にポコッと落ちてるなんて信じらんないし。。ましろ、おなかすいたよ〜っ! 何か買ってきてよ〜☆ S:買ってきてっと言われても、こんなとこにコンビニなんかないやろしなあ。。。わかった! 何かゲットしてくる4 そう言いつつ、おいらは水筒に入れてきた「南アルプス天然水」をゴクリと飲んだ。 ふうっ。こんなことになろうとは。。。それにしても暑いなあ S:で、ちなみに何を食いたいん!? M:えっと。。フライドチキンとチョコのアイスクリーム♪ S:ねえよ、そんなん!(^_^;) おいらの冷たい一言に、ましろは泣きべそをかいた。 やっぱ、泣きべそも可愛いにゃあ。。。ふふっ♪(^O^) S:わかった〜! おいらが鳥をふん捕まえてくればいい訳ね。油と鍋はリュックの中にあるし。。。んでも、アイスクリームはないぞよ M:ぶう〜〜〜 おいらはちょっと先に見える大きな岩に向かって歩き出した。岩陰に丸々太った七面鳥がいそうな気がしたからだ。抜き足差し足忍び足。。。 どれどれ、お〜い、七面鳥! そんなとこに隠れてないで、こっち向いてん! 恥ずかしがら〜ないで〜♪ てか、今、何かと目が合った気がするる。黄色いよーな、黄土色のよーな動物と。4本足の。あんれ〜、気のせいか、おいらを見ながら舌なめずりしてるよーな・・・ ぎゃ〜〜〜っ、ライオン(♂)やないけ〜〜〜! 気づかれないよーにしなきゃだわっ。てか、逃げう〜〜〜!!!(ましろ風) おいらはゆっくりと後ずさりした。3メーターくらいはありそーなライオン(♂)は、どーやら追いかけてこないよーだ。長いタテガミが風にそよいでいる。 早くましろに知らせなきゃだわ・・・ 途中から一目散に走った。木陰で休んでるましろの元へ、これまで生きてきた中でのベストタイムで駆け戻ったと思う。 S:てえへんだ、てえへんだ〜っ! ライオン(♂)がおった〜。食われる前に、サクッとこの場所から逃げるべさ! M:うにゃにゃ? あっ!ほんとだ〜☆ ほえ〜〜〜っΣ( ̄ロ ̄lll) おいらは恐る恐る後ろを振り返ってみた。ライオン(♂)がゆっくりと2人に向かってきている。絶体絶命のピンチ! ふぎゃ〜〜〜! このままじゃ、2人とも食われる。。。ここは、ましろを助けるために、おいらが立ち向かうしかない! 意を決したおいらは、ましろを助けるためにライオン(♂)に立ちはだかった。 S:ましろは逃げて! ここはおいらが何とかするけん。大丈夫、ましろのためなら。。。今まで、いろいろとありがとねん♪ と、おいらが覚悟を決めたのが早いか、ましろがおいらの横をすり抜けてライオン(♂)に向かうのが早いか。。。 M:おっきいネコ〜〜〜☆ S:ダメ〜、ましろ〜〜〜!!! 絶望を感じて、おいらは目を閉じた。静かに流れゆく時間。めちゃくちゃ長い時間、目を閉じていたよーな気もする。(ホントはコンマ何秒だったのかもしれないが) M:ちゃとぽ〜ん♪ あっ、幻聴だ。食べられちったハズのましろの声が聞こえる。。。てか、次はおいらが食われる番なんやな。ふうっ M:ちゃとぽんってば〜〜〜! S:うにゃっ!? おいらは目を開けた。そこにはライオン(♂)の頭とタテガミをくちゃくちゃに撫で回しているましろの姿があった。 M:可愛いよ、このコ〜☆ S:ぎゃ〜〜〜、ましろ大丈夫なん? ましろはライオン(♂)にベロベロンとホッペを舐められていた。 M:ほらっ、見て見て〜♪ 肉球プニプニだよ〜☆ ちゃとぽんのおなかみた〜い♪ げっ、放送禁止用語・・・(^_^;) おいらはワニ目になって、ましろとライオン(♂)に恐る恐る近づいた。ライオン(♂)の肉球を触ると、ライオン(♂)は長い尻尾でおいらのホッペをペシッと叩いた。 S:痛っ! なんでや〜〜〜!(T_T) M:きゃは〜っ☆ S:さっ、ましろ行くぞ〜! そんな食えそーにないモンなんかに構ってないで M:うん。じゃあね、また後で遊ぼうね☆ ましろはライオン(♂)に手を振り、再びダイヤモンド探しの旅が始まった。 2人は手を繋いで歩いていった。汗ばんだお互いの手の平。草原をしばらく歩いていくと、適度な岩場のある荒野にたどり着いた。何となくダイヤモンドが見つかりそーな場所だった。 それにしても、おなかが空いたな〜〜〜 S:ましろ〜、おいら腹減りり〜! あそこに生えてるサボテンでもステーキにして食べますかねえ!? M:ダメ〜っ、チャボチャボ食べちゃ〜! S:なんで〜? ええやんか、サボテンの1本や2本。 M:チャボチャボ食べたら、ちゃとぽんに何をするかわからないよ〜 こんなときのましろには逆らわないほーがいいことをおいらは知っている。(笑)てか(^_^;)(^_^;)(^_^;) ふうっ、危ない危ない。危うく後ろ回し蹴りが・・・ S:てかさあ、何かこのサボテンってばシュルシュル言ってない? おいらの言葉に、ましろはサボテンに近づいていった。 M:うにゃ? うぎゃっ! ちゃとぽん、これチャボチャボじゃなくてヘビだよ〜〜〜!!! ましろは逃げう〜〜〜!!! S:あ〜、コブラか。美味しそ〜〜〜♪ 捕まえちゃる〜〜〜! ましろは泣きながら逃げ出した。それを見たおいらは、ましろを追い回しているコブラの首根っこをふん捕まえた。 S:コブラって美味しいって聞いたことある4。鶏肉みたいらしいし。。。ホントかどーか知らんけど、精力剤にもなるらしいね おいらはましろの顔を意味ありげに覗き込んだ。 M:何よ、もう〜、そのニヤニヤした顔は! ぶうっ〜〜〜。。それにしてもちゃとぽんは凄いね〜☆ コブラを捕まえちゃったのね。それでコブラは美味しいのね☆ S:とりあえず、コブラのフルコース♪ 唐揚げに蒲焼きや〜〜〜♪ 2人でコブラを美味しくいただいていると、例のライオン(♂)が再びやってきた。焼きモノの匂いにつられてきたのかもしれない。 S:あんれ、さっきのコだべか M:うん、そうだよ〜☆☆☆ 陽が暮れてきたアフリカの大地。爽やかな風。サラサラとした熱い砂。ましろにアゴの下をゴロゴロされ、喜んでるライオン(♂)。おなかいっぱいになったおいら。何よりも、ライオン(♂)と無邪気に遊んでるましろの笑顔が印象に残った。(^O^) M:ちゃとぽん、夕陽に向かって走っぞ〜〜〜♪ S:うん ライオン(♂)の背中に乗ったましろの勇姿。おいらも負けじとライオン(♂)の背中に乗る。が。。。当たり前のように振り落とされたりしてみる。(T_T)しゃーないから、おいらは走り出すライオン(♂)の尻尾にしがみついた。ライオン(♂)は、ましろの言葉通りに何処までも走っていった。 てか、市中引きずり回しの刑にあったおいらは泣きそーなくらい痛いんですけど。。。つか、泣いてますう(T_T)(T_T)(T_T) ダイヤモンドは1つも見つからなかったけど、何となく2人の絆が深まったアフリカ旅行となりました。 帰国後。。。 M:楽しかったね、アフリカ旅行☆ S:んだね。コブラも食えたし♪ M:ちゃとぽんは食べることばっかりだね。でも、お土産も持って帰ったし、ましろは満足〜♪ S:ん。。。お土産? M:うんっ、ほらっ! ましろの手の平の中には、綺麗に輝くダイヤモンドがあった。 S:なぬ〜〜〜っ、何処で見つけたん!? M:ちゃとぽんがネコを怖がって逃げまくってるとき。足下に転がってたの〜☆ S:ほえ〜。。。そんなん聞いてないよ〜! おいらの分は!? M:ちゃとぽんの分はなかったの〜 S:ふ〜んだ。いいも〜ん、そんなちっぽけなダイヤモンド。探してたのはめっさ大きなダイヤモンドだからね おいらはましろの首筋にかぶりついた。 M:痛っ。何するのよ〜! S:ふふっ。んでも、綺麗やね♪ そんなおいらの言葉に、ましろはダイヤモンドを部屋の蛍光灯に透かしてみせた。アフリカ旅行の全てが詰まったダイヤモンド。おいらのコブシ大くらいのダイヤモンドは光を浴び、目がくらみそーなくらいキラキラと輝いていた。 おっしまい!m(__)m 注)この物語はフィクションです。2人はアフリカへ旅行しに行ったことはありません。ついでに言うと、おいらはコブラが食えるのかさえも知りません。ところで、コブシ大くらいのダイヤモンドを売ったら、大金持ちになれそーやなあと。物語を書いた後、ましろに聞いたら「絶対に売らない!」って言ってたっけ。。。 ついでに。。。ライオン(♂)の()内の文字が化けてませんか?(♂)。オスってゆー記号なんですけどね。2人のマシンはMacなもんで。m(__)m |